日記

2018.11.7 NEW 

 

ヘーゲルの「精神現象学」
竹田青嗣/西研 

 

ヘーゲルについては以前に

原書の和訳されたものを手にしたのですが、全く読めず、

本当にお手上げで、しばらくの間、断念していました。

しかし、今回この解読書は、解説付きということもあり、

少しずつ読み進めることができました。

 

その中で「理性」という章の中にあった

 

■作品は他者からの反撃を受ける■(P138)

 

という言葉があり、非常に衝撃的でした。

 

■作品には個性が実現されていて、「こういうのがよい、あるべきだ」と

主張するので、他の個性に刃向っている。同様に、他の個性たちもまた、

それぞれの作品を通じて、自分の作品に対抗してくる■(P139)  

 

そしてヘーゲルは

内在する個性に価値があるのではない、作品を相互に批評しあう営みのなかで

「普遍性のあるもの」をめざすことが大切だ、というふうに論じています。

 

これについては、「意識」⇒「自己意識」⇒「理性」というような

段階についてをやはりこの書でなんども読む必要があります。

 

端的に言えば

「意識」は、自己と現実とを別のものだと思っていた。
「自己意識」は、自己を求め実現しようとしたが、

与えられた現実を否定することによってそれを果たそうとした。

やはり自己と現実とは別のものだった。

それに対して、「理性」は意識と自己意識の統一であって、

現実と自己とは疎遠なものとみなさない態度なのである。

 

ヘーゲルの「精神現象学」というのは、箇所によっては

今の時代に即さないものもあるようですが

非常に本質的なことを言っている書であると思います。

 

さらに「自由とは何か」を真剣に考える表現者にとっては

とても重要な書になるのではないかと感じます。